kamiokandoの「書くこと」
今週のお題「書くこと」
しまったな。
かばん結構好きだからかばんをテーマに書きたかったな。
さて書くこと!ですが、自分の中で一番の変化は詩を書けるようになったことです。
きっかけはインターネットが普及する遥か前になります。佐野元春のファンだった僕はニフティで元春のコミュニティに参加しました。ニフティサーブのホームパーティというサービスです(後にパティオという名前に変わったような記憶がうっすらと)。ミクシィのコミュニティみたいなものですね。そこの人がMacのハイパーカードというソフトを使って詩集を作っていたんですよ。Hyper Roseというタイトルでした。今となってはハイパーカードの説明からしなくちゃならんかもしれないですね。ローカルで使えるhtmlみたいなもんです。「ボタンを作ってリンクを指定してボタンを押せば次のページを表示する」みたいなことが慣れると簡単にできました。ちなみに僕も買いましたが使いこなせなかったですね。今でも持ってます。
で、発起人のその人はみんなから詩を募集していて、僕も参加したくてその時はじめて詩というものを書くことにチャレンジしました。
全然書けなかったことを覚えてます。何を書こうか考えても出てこない。
参考に元春の書いた詩を読んでみたり歌詞を読んでみたりしました。元春が歌詞以外に詩を書いているのを知っている人は少ないんじゃないでしょうか。何かを表現するときに直接その「何か」を書くのではなく違う言葉を使って表現する。その言葉遊びを楽しめばいいんだな、と解釈しました。
あとBungie*1というメーカーが作った「Marathon」というゲームの中に狂ったAIが登場するんですが、そのAIがめっちゃ狂気な詩を読む場面があります。詩の中に、日本語化したメーカーの「こんなの訳せるか!」という脚注が書かれてたくらいですw。その詩の雰囲気がすごく好きで、それにも影響されましたね。
ちなみにMarathon3部作はiOS版がいつのまにか作られていて、無料で遊ぶことができます。英語版ですが。
とりあえず心に浮かんだこと、思い描いた風景なんかをタイプしていきました。
すると結構書けるもんで、慣れるとあまり抵抗が無くなってくるのを感じました。
「書ける、書けるぞ!」という感じで。
恥ずかしながらいくつか披露します。
一瞬だけ世界の苦しみを背中に負った気分になり赤く錆びた椅子にもたれかかる レースのカーテンが風の存在を告げるが僕は気付かなかった ポケットに手を入れたままそのまま夜がくるのを待った 歯を噛んで目を閉じると下へ落ちていく感覚にとらわれた いっぱいだ 心の中が銀紙でいっぱいだ オレンジの香りでいっぱいだ あの時の言葉でいっぱいだ どうしてこんなことを考えている 時間はどこへ進む 苦しみも悲しみもプレジャーもない 唇から血の味がする 終わりを求めて夜明けを待った
みんなきれいなキャンディの包みをほどくのに忙しい
やがて甘く広がり 少しづつ小さくなって
消えてしまう
そして次のキャンディに手をのばす
「青い車」っていうタイトルの詩も作ったんですが、残っていなかったです。映画のタイトルで同じものがありますが、僕が先に作ったんだからね!
覚えていたので書いてみます。
青い車が欲しいんだ
小さくって速いやつ
休みの日はそいつとおでかけ
海はまだかな遠い海
海はまだかな青い海
こいつと同じ青い海
うーん。何か違う気がする。何か抜けてるような、、
ちなみに元春の公式ページは元春ホームパーティのメンバーが作りました。そこで手伝った何人かは実際に佐野元春事務所でホームページの運営をしているはずです。僕も歌詞入力を手伝っただけですが、ホームページ完成パーティに招待されたことは良い思い出です。今でも公式ページに当時のハンドルネームが残っていますがどれかは内緒です。