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CNNの「モルモン教創始者に40人の妻がいた 信者に衝撃」記事の疑問点

 

CNN.co.jp : モルモン教創始者に40人の妻がいた 信者に衝撃

モルモンだけど、この記事は嘘。なぜなら天使が剣を抜いて「戒律に従わなければ破滅させるとジョセフを脅した」とは絶対に言わない。モルモンの信条には自由意思があり、天使の発言は自由意思を否定するものだから。

2014/11/12 16:22

 こういう記事を読んでモルモンである自分もびっくりしました。多妻結婚のことは知っていましたが、40人!という数字にびっくらこきましたね。いや、なんでも多すぎるだろうと。しかもジョセフ・スミスは奥さんは記事の通り一人だと思っていたので。

多妻結婚を望んでいなかった人が多かったのも記事の通り。ある指導者は「棺桶に入っている人を見てうらやましく思った」っていうのを聞いたことがあります。

で、この記事が嘘だなって思ったのがこの部分。

同教会によれば、スミス本人は複数の女性との結婚を望んでいなかったが、1834~42年に天使が3回現れて結婚を迫り、最後には剣を抜いて「戒律に従わなければ破滅させるとジョセフを脅した」とされる。

 これの「破滅させると脅した」というのはあり得ません。

なぜなら戒めに従わなければ破滅するというのはジョセフ自身理解しているはずですし、神の御業を進める天使が自由意思の行使に反する発言をするとは思えません。自由意思というのは末日聖徒にとって重要な信条です。というか神様から与えられたものです。人に与えられた賜物の中でも最も重要なものの一つです。戒めを守るも守らないもその人の自由であり、その選択の結果を人は受けなければなりません。だからこのような脅しをかけて守らせるようなことはあり得ません。旧約聖書の時代からもなかったはずです。

 まだ地球上にアダムとエバしかいなかった時代に、神様は二人に「この木の実を食べると死ぬ」と言われました。しかしエバとアダム(エバが先に食べてアダムに勧めたのでこの順番で書いた)は食べることを選びました。でも、そのことによって善と悪をも知ることができるようになりました。 善と悪を知り、自分でどちらかを選ぶことができるようになりました。自分で良いことを選ぶことによって成長し、それによって幸せを得ることが目的でした。

悪人が世の中に蔓延っているのは神様のせいではなく、人に自由意思があり、悪い事を選ぶからです。悪い事柄はさらに悪い思いを人に与え影響します。

神様が悪い人をすぐに罰しないのは、それだと自由意思を行使できなくなるからです。もし悪いことをしてすぐに罰を受けるなら誰も悪い事をする人がいなくなります。それは自らの選びによって良いことを行うのではなく、恐怖による支配です。夜神月デスノート)と同じですね。なので悪い人の犠牲になる人が出てくるわけです。

しかし、モルモン(正しくは末日聖徒イエスキリスト教会)は復活を信じています。イエス・キリストの復活によって全ての人が復活して完全な肉体を得ることができるようになりました。善人も悪人も復活します。その後裁かれてそれぞれふさわしい場所に永遠に住むことになります。悪人は歯噛みをしながら永遠に過ごすことになります。ですのでこの世で悪人の犠牲になった人は、来たるべき世で良い報いを受けるのです。

人の死は悲しいですが、永遠の別れではないことを知っているので慰めと希望を得ることができます。

もしそうでなければ、そんな宗教は必要ありません。例えば幼い子供が亡くなって、地縛霊として成仏できずに永遠にさまよう、とかそんな心霊写真の診断は信用しません。幼い子供には罪がないからです。運命によってそういう死に方をし、それによって永遠に苦しむという考え方は受け入れられません。もし神様がいたら、幼い子供の行く末をそのような仕組みに決めたとは思えません。

人は永遠の存在です。家族は永遠です。家族は神様が定められた最も基本的な組織です。

家族ー世界への宣言