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今年は鞄を二つ完成

今週のお題「2019年上半期」

 

レザークラフトで鞄を二つ完成させました。

一つは日本ではダレスバッグと呼ばれるもの。アメリカではドクターバッグと呼ばれています。完全手縫いでとても時間がかかります。
口枠の金属も自分で加工しました。この鞄のこの口枠のためだけにハンドベンダーという工具を九千八百円も出して購入しました。

もう一つが大きなボストンバッグ。
これは去年の3月くらいから作り始めて1年以上かかりました。
鞄教室でミシンで作りました。手縫いは一切なし。
でも週一のレッスンなので結果的にはこちらの方が時間がかかりましたね。

これがダレスバッグ。

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ダレスバッグ

持ち手からぶら下がっているのはキーケースです。おしゃれでしょ?
「ダレスバッグを仕立てる」という一冊まるまる作り方を掲載した本がありまして、買ったはいいんですが「これ、できるかなあ?」と自分でも半信半疑に。
思い切ってやってみたらできました。

写真では表の縫い目は綺麗に揃っていますが裏面はけっこう歪んでたりします。
錐(キリ)で縫い穴を開けるんですけど、革の厚みがあるので少し角度が違うと突き出た向こう側の穴位置はかなり歪んでしまいます。これも熟練の技が必要。

 

こちらがボストンバッグ。

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ボストンバッグ

これはちょっと内装を失敗しています。
あと芯地を入れるべきでした。
大きすぎて荷物が入っていないときはクタッとしてしまいます。

 

手縫いとミシン縫いでは手縫いの方がいいと書いているサイトが多いように思います。
個人的にはどちらがいいというのはあまり思わないですね。
ミシンの糸もポリエステルですがかなり丈夫で、手で引きちぎれなかったりします(太さにもよりますが)。手縫いはほつれたときに、そのほつれが広がりにくいというメリットはあると思いますが麻糸の方が摩耗には弱いです。

しかし弱いとは言ってもそんなにすぐ寿命が来るものでもないので、かなりヘビーな使い方をしなければ全然大丈夫です。なんなら一生使えると思います。

余談としては財布を作るのにクラウドファンディングで資金を集めてるのをよく見かけるんですが、必ずといっていい程出てくるキーワードが

「タンニン鞣(なめ)し」です。

タンニン鞣しとは植物原料で皮を革に鞣す作業のことです。世間では「植物由来だからいい」みたいな論調ですが、個人的にはそうは思いません。

もう一つの鞣し方に「クロム鞣し」があります。こちらは化学薬品などを使って鞣したものです。仕上がりが柔らかく水で色が落ちにくいなどの特徴があります。しかし革の断面を磨いてもツルツルになりにくいです。

どちらにも特徴があってそれぞれに利点・欠点があります。

要は使い方ですね。

エルメスはクロム鞣の革を使っています。
鞄教室の先生はエルメスにガーッと入っていって鞄を手にとってまじまじと研究するそうです。先生によると革も傷の入っていない少ししか取れないいい部分だけを使っているのでそりゃ高いよなって言ってました。全部手縫いなので歪んでいるところもちょくちょくあると。

エルメスのサイト見てたら縫い目が歪んでいる商品が一つだけあって親近感が湧きました。

縫い方でも手縫いがいいとかは特にないと思いますが、見た感じの味の好みはどうしても出てくるものです。手縫いはその味がいいんですよね。

作るペースが遅いのでもっと早く作れるようにしたい。
原因はダラダラとスマホ触ったりテレビ見たりしているからです。
頑張れ!俺!