今日思い出したこと
今日、突然あることが心に浮かんで思い出した。
東日本大震災で、その夏のお盆に教会からの活動でボランティアに行った。
場所は石巻。
教会がハイツを借りて、代表がセンターまで行きボランティアするべき場所の割り当てを受けてくる。朝に場所を聞いて道具を積んで車に乗り合わせて現地に向かう。
僕は一週間まるまるボランティアをした。
初日は先に九州からの団体が来ててお世話になった。最終日はその九州組が帰っていなかったので僕が運転して現地に行くことになった。
その最終日には地元の会員が何人か来た。
当時はスマホも無く、PSPとナビソフトを持って行って使用していた。それでも地図が大雑把で分かりにくく、途中とある家を訪ね道を聞こうと思った。
そこは家は一階は窓が壊されて無かったけど二階は無事なようだった。
出てきたのは年配の人で地図を出して教えてくれた。そのあとちょっと話しを聞いた。彼の家族も津波の被害に遭ってみんないなくなってしまったと。
僕はもっとそこに居て、彼の話しを聞いてあげたかった。慰めの言葉をかけたかった。
でも車にみんなを待たせていて後ろ髪を引かれる思いで別れた。
ボランティアの帰りの新幹線でもその人のことをよく考えた。
今日、急にその人のことを思い出して、まだ生きてらっしゃるのかとかどうしてるのかなとか、すぐに住所を聞いて後から行けば良かったとか悔やまれる感情が湧いてきた。